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2018年02月24日

アカデミー賞、久々の日本人受賞なるか?これまでの受賞実績を復習

約1週間後に迫った第90回アカデミー賞授賞式。今年は、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の日本人特殊メイクアップアーティスト・辻一弘氏がメイクアップ&ヘアスタイリング部門、桑畑かほる監督が共同監督を務めた「Negative Space(原題)」が短編アニメーション賞にノミネートされている。久々の快挙に期待が高まる中、これまでの日本人・日本作品の受賞の歴史を振り返る。

日本作品で初めてオスカーを受賞したのは、黒澤明監督作「羅生門」(50)グレイテストショーマン DVD。第24回のことで、当時は外国語映画賞がなく、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの理事会の投票で名誉外国語映画賞に選出された。一般会員の投票により選ばれた最初の日本人受賞者は、「地獄門」(53)の和田三造氏で、第27回の衣装デザイン(カラー)賞を獲得。同作は、名誉外国語映画賞にも選らばれた。

花形の俳優部門では、「サヨナラ」(57)のミヨシ梅木が助演女優賞に輝いたのが、日本人、ひいてはアジア人で初。その後、ワダエミや石岡瑛子(衣装デザイン賞)、坂本龍一(作曲賞)らがオスカー像を手にした。宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(01)が長編アニメーションに輝いたのも忘れてはならない。近年では2009年の第81回で、滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞とダブル受賞を果たした。

直近では、14年11月に宮崎駿監督が名誉賞を受賞。「アニメーションの芸術的才能で、世界中のフィルムメーカーたちと観客の想像力を刺激したストリーテラーの巨匠」として表彰されたデトロイト DVD。日本人の名誉賞受賞は90年の黒澤明監督に次いで2度目だ。なお、理事会が選出する特別賞・名誉賞は、09年からガバナーズ賞として毎年2月のアカデミー賞授賞式に先駆けて開催されるようになった。その他、映画芸術科学アカデミー主催の賞には、科学技術賞がある。同賞では、ソニーやキヤノンといった日本企業や日本の技術者が多数受賞を果たしている。

今年ノミネートされた辻氏は、「もしも昨日が選べたら」(06)と「マッド・ファット・ワイフ」(07)でメイクアップ部門にノミネートされており、今回が3度目のノミネートダークタワー DVD。12年に現代アートの世界へ転向し彫刻家として活躍しているが、主演のゲイリー・オールドマン直々の熱烈オファーで本作に参加。これまでの水準をはるかに超えた完成度の高さに、レオナルド・ディカプリオやクリスチャン・ベールらも辻氏とのコラボを希望しているという。

一方、初ノミネートの桑畑監督は、アメリカ出身の夫マックス・ポーター監督とともに米ボルティモアを拠点に活動。これまで、テレビコマーシャルやミュージックビデオ、インディペンデント映画などを制作してきた。君の名前で僕を呼んで DVD「Negative Space(原題)」は、5分半のストップモーションアニメ。ロン・コーティの同名の詩をもとに、父親が息子にスーツケースの荷造りの方法を教える様子から親子の絆を描き出した。

久々の日本人の受賞に期待がかかる第90回アカデミー賞授賞式は、3月4日(現地時間)に米ハリウッドのドルビー・シアターで開催。日本では、3月5日午前8時30分からWOWOWで生中継される。


Posted by 長谷川 めぐみ at 15:50Comments(0)
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